「子どもや若者は注意 マイコプラズマ肺炎」
このNHK特集は令和6年2月のものですが、夏場の現在も増加し続け定点での増加が目立ちます。さらに詳しい説明はNHK のHPをご覧下さい。
マイコプラズマ肺炎は、細菌の一種「マイコプラズマ」によって引き起こされます。患者の多くが子どもや若い人です。 マイコプラズマはごく一般的な細菌で、成人するまでに多くの人が感染します。自然に回復することが多いのですが、中には重症化することがあり、呼吸困難を起こして長期入院になることもあります。特に14歳以下の子どもでは注意が必要です。
尚、千葉市ではマイコプラズマ肺炎の定点報告は基幹病院からになり、診療所からの患者は集計されていません。
マイコプラズマ肺炎の症状

時に 中耳炎 胃腸炎の合併も認めます。咳は痰がらみの咳ではなく乾いた咳が多いです。
薬による治療

マイコプラズマ肺炎には、ほかの肺炎に使われる抗菌薬は効果がありません。そのためマクロライド系抗菌薬などが用いられます。多くは2〜3日で熱が下がりますが、重症の場合は入院治療を行います。マクロライド系抗菌薬で改善しなければ、キノロン系やテトラサイクリン系(※8歳以上に限る)を使用します。呼吸困難があれば入院してステロイド薬を点滴で投与します。
マクロライド耐性のマイコプラズマ感染があり重症化のケースがある一方、抗生剤使用無しで軽快するケースもあります。